空き家問題がメディアでも大きく取り上げられています。高齢化社会、そして人口の減少により今後も増え続ける空き家。空き家が増え続ければ地域は活力を失っていきます。その空き家問題の解決策のひとつとしてよく耳にするのが「空き家バンク」です。空き家バンクとはいったいどんなものなのでしょうか?メリットとデメリットも含めて紹介します。
空き家バンクの定義
空き家バンクは、空き家の維持と管理、再利用に困っているオーナーと、空き家を購入したり借りたりして活用しない人を結びつけるサービスです。自治体が運営していることもあれば、民間企業が運営していることもあります。
最近、古い空き家を活用した雑貨店やカフェ、コワーキングスペースなどが注目されていますが、このようなショップの多くが空き家バンクにより結ばれた建物です。
空き家問題は今に始まった問題ではありません。日本社会の高齢化は1990年代にはすでに始まっています。2000年代に入り超高齢化社会が到来すると、人口の減少とともに空き家の数も増える一方です。
これまで空き家の活用が進まなかった理由は多々ありますが、空き家が増えていってもその存在が誰にも認知されず、「空き家を活用したい」というニーズに応えられるサービスがなかったことも、その理由のひとつだといえます。
空き家バンクのメリット
空き家を所有している人に、空き家バンクはどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?
活用可能な空き家の存在を知ってもらえる
空き家のオーナーは空き家バンクに登録することで、活用可能な空き家があることを、空き家を「買いたい」「借りたい」などの目的を持つ人たちに知ってもらえます。
不動産業者を通さない直接交渉
これはメリットといえるのかどうか微妙なところですが、空き家バンクを利用する場合は不動産業者を通さずに希望者と直接交渉することになります。よけいな費用があまりかからないので、売却や賃貸の相手を見つけるという点ではメリットがあるといえます。
空き家バンクのデメリット
空き家バンクは、空き家のオーナーにとってどちらかというとメリットよりもデメリットが目立つサービスです。
高く売却することは困難
空き家バンクは、どうしても空き家を処分したい人と、安価に不動産を手に入れて活用したい人をつなぐサービスです。そのため、売却できたとしても高値での売却は望めません。民間の空き家バンクを除き、そもそも営利が主目的のサービスではないので当然と言えば当然のことです。
面倒
不動産業者を通さない直接交渉であることは、空き家オーナーにとってある意味ではメリットですが、ある意味ではデメリットです。物件の説明、売買や賃貸の交渉、すべてを自分でやらなければならないのでとても面倒です。
トラブルが発生しても自分で対応しなければならない
自治体が運営している空き家バンクは、空き家オーナーと売買・賃貸相手の間でトラブルが発生しても関わってくれません。トラブルが発生したら当事者だけで解決する必要があります。
登録しても相手が見つからないことも多い
空き家バンク自体、まだ発展途上のサービスです。空き家バンクに登録したとしても、売却や賃貸の相手が見つからないことも多いのが現状です。
まとめ
空き家バンクは、空き家オーナーと安価に物件を手に入れて活用したい人たちをつなぐサービスです。まだ発展途上のサービスなので、現段階では空き家オーナーにとって必ずしも利用価値があるサービスとはいえませんが、これから広く認知が進めば、空き家オーナーにとっても価値あるサービスになるかもしれません。
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