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遺品整理の契約書について専門業者がくわしく解説します
遺品整理の作業を外部に委託して行う場合、正式な契約書を介して契約を結ぶことが、トラブルを防ぐためにとても大切です。
この記事では遺品整理における「契約書」について、見積書との違いや契約書なしに作業を依頼するリスクのことを含めて解説しています。遺品整理を予定されている方は、ぜひ参考にしてください。
遺品整理・契約書と見積書の違い
遺品整理の作業を外部に委託して行う場合、業者に見積もりを依頼したあとに契約を交わし、実際の作業へと進むことになります。混同しがちですが、契約書と見積書は別のものです。見積もりのあとに契約という流れになることだけ覚えておきましょう。
契約書は二者以上の当事者の間における合意事項を文書にしたもので、法的拘束力があります。見積書はあくまで商品やサービスの価格やコストがどれくらいかかるかを示す文書であり、基本的に法的拘束力はありません。
遺品整理・契約書の役割
遺品整理のような、ある程度高額になる作業を外部の業者に依頼する際は、契約書が大きな役割を果たします。
トラブル防止
見積書に示された作業や料金を、法的拘束力のある形で文書化したものが契約書です。契約書には合意した内容が明記され、作業もそれに基づいて行われなければなりません。
もしも、合意した内容に反する、たとえば作業ミスや請求額に誤りがあるなどした場合、契約書に基づき業者に適切に対応するよう求めることが可能です。
法的拘束力のある文書にすることでトラブルの防止につながります。
作業内容の明示
契約書には作業内容が明示されるので、どんな作業を依頼したのか、そして料金はいくらなのかが依頼者にも明確にわかります。プライバシーポリシーや免責事項なども記載されるので、依頼者もこれらをしっかり確認する必要があります。
安心できる
契約書にお互いがサインを交わすことで、そこには信頼関係が生まれます。遺品整理業者は契約書に基づき作業をしっかり行う責任がありますし、依頼者も作業が確実に行われたことを確認したら、請求されたお金を支払う責任があります。
このような契約があることでお互いに安心できることは、大きなメリットです。
遺品整理・契約書がないことで発生する可能性があるリスク
遺品整理の作業を業者に依頼する際、契約書がないことで発生する可能性があるリスクについて解説します。
不用品を不法投棄されてしまう
処分を依頼した廃棄物や不用品を不法投棄されてしまうと、最悪の場合、作業を依頼した人の責任が問われることになります。そのため、契約書を作ってくれないような業者を利用することは、絶対にやめてください。
不当な請求
見積もりに書かれていない、不当な事後請求が行われる可能性があります。しっかり契約書を作る業者であれば、このようなことは起きないでしょう。
遺品の盗難
残念ながら、遺品整理の現場では貴重品が行方不明になる事象が発生しています。業者のスタッフだけではなく、実は遺族や親族がこのような事象に関係しているケースも多いのですが、やはり契約書を作らないような業者を利用してしまうと、盗難のリスクは高くなるでしょう。
遺品の誤処分
思い出の品や相続関連の重要な書類などを誤って処分されてしまうリスクもあります。故意ではないとはいえ、契約書を交わしておけばこういったリスクは大幅に軽減できるはずです。
遺品整理・契約書にサインするまえにチェックすべきこと
契約書の重要性については、これまでの説明で理解していただけたと思います。ここからは実際に契約書にサインするにあたりチェックすべきことを紹介します。
すべて読んでからサインする
当然のことながら、契約書の内容はすべて読み、問題がないことを確認してからサインしてください。
見積書の内容と違いがあるかもしれません。契約書を確認する際は、見積書もしっかり準備しておきましょう。
プライバシーポリシーもしっかり確認してからサイン
遺品整理では、文字どおり、遺品を整理するのですが、その中には個人を特定できる多くの情報が含まれているはずです。厳密に言うと、すでに亡くなられている方の情報は個人情報には該当しないのですが、書類や電子機器を中心に、個人を特定できる情報は多いので、プライバシーポリシーもしっかり確認してからサインしてください。
免責事項もしっかり確認してからサイン
免責事項は、「特殊なケースにおいて業者が責任を負うことから免れるために事前に設定するルール」です。
遺品整理の場合、たとえば地震や台風などの災害が発生して作業が予定通りにできなくなったときに、業者は責任を負いません、などの免責事項が記載されることがあります。
免責事項は業者側が予期せぬ事態が発生したときに自らを守るために設定しているものなので、トラブルを防ぐために利用者は必ず確認する必要があります。
キャンセルにお金がかかるか確認してからサイン
遺品整理の作業を何らかの事情でキャンセルする場合、お金がかかることがあります。契約書にはキャンセル料についての文言も明記されているべきなので、キャンセルすることがないにしても、これが明記されているか必ず確認してからサインしましょう。
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「TSUNAGU」は、中国地方から関西、九州にかけて広くサービスをおこなっている遺品整理業者です。経験豊富な遺品整理士を中心に、年間1,000件を超える作業をおこなっています。
遺品整理を業者にまかせることに抵抗のある方もいらっしゃるとは思いますが、業者を利用することで貴重な時間や心身にかかる負担を減らすことができます。
遺品整理にお困りの方は、どんなことでもかまいませんので「TSUNAGU」に相談していただければと思います。
まとめ
遺品整理における契約書の重要性について理解していただけたことと思います。トラブルが発生していることは事実ですが、世の中の遺品整理業者のほとんどは健全に競争をしながらサービスを提供しています。過度に心配はせず、ポイントを押さえて業者を選び、契約書を確認後、サインするようにしましょう。
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