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空き家の維持費・その内訳とコストを節約、削減する方法を紹介

誰も住んでいない空き家でも不動産であることには変わりないので、税金を負担しなければなりません。そのほかに、空き家を適切にメンテナンスして維持するためには、まとまったお金が必要です。この記事では、空き家の維持費について、内訳やコストを節約する方法とあわせて紹介しています。空き家を所有している方や、今後、空き家を相続することになる方は、ぜひ読んでみてください。

 

空き家の維持費

空き家を適切に管理しながら維持していくためには、「固定資産税」「都市計画税」といった税金のほかに、光熱費、メンテナンス費用、火災保険の費用などを負担する必要があります。

 

固定資産税

 

空き家を所有している方なら言うまでもないことではありますが、空き家も不動産ですから固定資産税を支払う必要があります。固定資産税はお住まいの自治体が計算する税金です。自治体が決めている固定資産税評価額に、多くの場合、1.4%の税率を乗じて税額を導き出します。固定資産税評価額が仮に2000万円だとすると、この額に0.014を乗じて導き出した28万円が固定資産税額です。

 

200㎡以下の広さの小規模住宅用地にある空き家は、特例により固定資産税額が1/6に減免されます

 

200㎡を超える一般住宅用地にある空き家は、やはり特例により固定資産税額が1/3に減免されます。

 

都市計画税

 

都市計画税は、「市街化区域」という法律で定められた地域内にある土地や建物に対して課せられる税金です。お住まいの自治体が定めている市街化区域内に空き家がある場合は、この都市計画税も負担しなければなりません。

 

税率は通常、0.3%に定められています。先ほどの固定資産税評価額2000万円の空き家で考えると、この額に0.003を乗じた6万円が都市計画税額です。

 

都市計画税にも固定資産税同様に特例があります。

小規模住宅用地の場合は1/3、そのほかの住宅用地の場合は2/3に都市計画税が減免されます。

 

光熱費

 

空き家を適切に管理するためには、少なくとも水道、できれば電気も契約しておいたほうがいいでしょう。人が住むわけではないので、基本料金に多少上乗せされるだけですが、それでも電気だけで年間2万円弱はかかります。現在は新電力も利用できるので、比較サイトを利用して検討してみてもいいでしょう。

 

メンテナンス費用

 

ほとんどの空き家はすでに傷んでいます。ご両親が住まわれていた実家なら、立て替えでもしていないかぎりかなり傷みが進んでいるはずです。戸建て住宅は、外壁の塗り替え、屋根の塗り替えや葺き替えなど、大まかに10年周期で比較的大きなメンテナンスを行いますが、人の住んでいない家は劣化が進行するスピードが速く、ひんぱんにメンテナンスしなければならないこともあります。メンテナンスのたびに出費が数十万円、規模の大きなメンテナンスともなれば数百万円に上ることもあるので注意が必要です。

 

火災保険

 

人が住んでいない空き家は放火のリスクが高いため、火災保険に加入しておいたほうがいいでしょう。火災保険の費用は契約内容により大きく異なるので一概には言えませんが、少なくとも年間数万円はみておく必要があります。

 

庭木の手入れ費用

 

空き家を維持する際は、その景観にも十分に配慮する必要があります。庭の芝生や植栽も、伸び放題、荒れ放題にするのではなく、年間に数回程度は手入れをする必要があるでしょう。ご自身でやればお金はかかりませんが、少し背の高い木程度でも手入れは大変なものです。造園業者に作業を依頼すると一度の作業で3~5万円程度はみておく必要があります。(庭木の高さや種類により料金が変わるので、状況によりさらに料金が高くなることもあります)

 

ごみの処分費用

 

空き家を維持するためには、ごみの処分をしなければならないこともあります。「人がいないのになぜごみを処分しなければならないのか」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実は空き家は不法投棄のリスクが高いので、こういうこともしばしば起こります。犯罪に巻き込まれた挙げ句、処分費用まで払わなければならないのは悔しいことですが、空き家を維持するのであればこのようなリスクがあることも理解しておいたほうがいいでしょう。

 

空き家を維持するとなるとお金だけでなく時間も必要

ここまでに紹介した費用のほとんどは、まさに空き家の維持費です。実は、空き家を維持するためには、お金のほかに時間と労力をかける必要があることも理解しておきましょう。

 

空き家を適切に管理するためには、少なくとも年に数回程度はご自身の目で空き家の状態を確かめておきたいものです。所有している空き家が住まいから離れていれば、それだけ移動にお金や時間がかかります。

 

業者に作業を依頼する場合は立ち会わなければならないこともあります。片付け程度であれば立ち会いなしで作業してくれる業者もありますが、空き家を維持するのであれば、少なくとも年に数回は空き家を訪れなければならない可能性があることも理解しておいたほうがいいでしょう。

 

空き家の維持費を節約、削減するには?

空き家の維持費を節約、削減するには、空き家の利用方法から見直す必要があります。

 

売却

 

売却できないから空き家にしているという方も多いので、かんたんな解決方法ではありません。しかし、空き家問題が深刻化しているなか、空き家バンクなど、これまではよく知られていなかったサービスの認知度も上がってきています。まずは空き家の活用方法に詳しい専門家に相談して、今一度、空き家の売却を考えてみてはいかがでしょうか。空き家を解体して更地として売却する方法もあります。

 

賃貸

 

状態のいい空き家であれば、片付けて少しリフォームするだけで賃貸できる可能性があります。賃貸できれば、家賃収入のなかから建物の維持に必要なコストをまかなうことが可能です。

 

まとめ

ご紹介したように、空き家を適切に維持、管理するためには、それなりのお金と労力、時間が必要です。空き家を維持することが大きな負担になるのであれば、売却や賃貸する方向で検討することをおすすめします。TSUNAGUでは、空き家の整理、解体、売却などのお手伝いをしています。中国地方で空き家の扱いにお悩みの方は、ぜひご相談ください。

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