FAQ
荷物が多すぎる実家を丸ごと整理する方法
「実家が物であふれている」「何十年も手をつけていない部屋がある」「どこから手をつけていいのか分からない」??そんな悩みを抱える人は少なくありません。
長年にわたり家族の歴史が詰まった実家は、想像以上に多くの荷物に埋もれています。故人の遺品だけでなく、親の持ち物、自分の思い出、兄弟姉妹の残していったもの……。
「荷物が多すぎて途方に暮れている」状態から、実家をまるごと整理していくための具体的な手順と考え方を紹介します。
1. なぜ実家は“物だらけ”になるのか
● 世代をまたいだ物が残り続ける● 「いつか使うかもしれない」精神で捨てられない● 家が広く、収納が多いため、物を“ためこみやすい”● 思い出が詰まっていて、処分の判断が難しい
こうした理由から、時間とともに荷物は増え続け、“手がつけられない”状態に陥りやすくなります。
2. まずは「全体像」を把握する
いきなり片付けを始める前に、家全体の現状を把握することが重要です。
間取りごとに荷物の量や状態をメモする
整理の必要度(緊急性・使用頻度)をチェック
「ここから始める」と優先順位をつける
一度にすべてを片付けようとせず、「部分ごとに整理する」という意識が大切です。
3. 実家整理の進め方・基本ステップ
① 家族で役割分担をする 兄弟姉妹がいる場合は、誰がどのエリアを担当するか決めるだけでも効率が上がります。
② ゴミの種類を把握する 可燃、不燃、資源ごみ、大型ごみなど、地域ごとの分別ルールを事前に調べておきましょう。
③ 「残す・手放す・保留」で仕分け
使っている物、思い出の品 → 残す
使わない物、壊れた物 → 手放す
判断に迷うもの → 一時保留(期限付き)
④ 1部屋ずつ、1段ずつ進める 1日1か所、1時間だけでも、積み重ねれば確実に進みます。
⑤ 処分・寄付・リユースを活用 処分費用を抑えたい場合は、リサイクルショップや寄付団体への提供も検討しましょう。
4. 特に大変な“キッチン・納戸・押し入れ”対策
● キッチン:賞味期限切れの食品や使わない調理器具が大量に出やすい。優先的に見直しを。
● 納戸・押し入れ:奥に何があるのか把握できていないことが多く、思いがけない物が見つかる。物をすべて出して「見える化」するのが鉄則です。
5. プロの力を借りるという選択肢
どうしても量が多すぎる、体力的に難しいという場合は、遺品整理業者や不用品回収業者への依頼も視野に入れましょう。
自分たちで「仕分け」だけ済ませて、運搬や処分は業者に任せる
作業の一部をサポートしてもらうことで、精神的負担も軽減できる
見積もりや対応範囲を事前に確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
6. 整理のあとに考えたい“実家の今後”
片付いた後、実家をどうするかも大切なテーマです。
維持して暮らすのか
貸すのか、売るのか
空き家対策として管理を外部委託するか
整理を進めるうちに、家の状態や活用の可能性が見えてくることもあります。
まとめ
荷物が多すぎる実家を丸ごと整理するのは、決して簡単な作業ではありません。しかし、「少しずつ」「計画的に」「人の手を借りながら」進めることで、必ず出口が見えてきます。
実家の整理は、家族の思い出と向き合い、未来の暮らしを考える貴重な時間です。
焦らず、自分たちのペースで一歩ずつ、実家の整理を進めていきましょう。