FAQ
遺品整理で出た不要品の処分方法と費用相場
遺品整理を進めるうえで避けて通れないのが「不要品の処分」です。衣類や雑貨、家具、家電、紙類など、日用品の中には故人の生活の痕跡が詰まっており、整理が進むごとに大量の不用品が出てくることもあります。
しかし、何でも一括で捨てられるわけではなく、種類ごとに適した処分方法と、一定の費用がかかるケースもあります。遺品整理で発生する不要品の処分方法と、その費用相場について詳しく解説します。
1. 不要品の主な種類
遺品整理で出てくる不要品は多岐にわたります。分類することで処分方法の判断がしやすくなります。
衣類・布団・タオル類
書籍・紙類・アルバム
家具(タンス・ベッド・棚など)
家電製品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機など)
食器・鍋・調理器具
雑貨・装飾品・ぬいぐるみなど
仏具・宗教関連品
これらの中には自治体のごみとして出せるものと、専門の処分が必要なものがあります。
2. 主な処分方法
① 自治体のごみ回収を利用する 可燃・不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみなどに分け、自治体のルールに従って出す方法。費用が比較的安く済みます。
② 粗大ごみとして処分 ベッドやタンスなど大きな家具は、粗大ごみとして予約・手数料券購入が必要。相場は1点500~1,000円程度です。
③ 家電リサイクル対象品の処分 テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどは家電リサイクル法の対象。処分費用の目安は、1台あたり2,000~5,000円+運搬料。
④ リサイクル・買取業者に依頼 状態の良い家具や家電、ブランド品などは買取業者に売却可能。出張査定もあり、不用品が収益につながることもあります。
⑤ 遺品整理業者に一括依頼 分別・梱包・搬出・処分をまとめて任せる方法。費用は部屋の広さや物量に応じて変動します。
〈費用相場の目安〉
1R~1K:3万円〜8万円
1DK~2DK:10万円〜20万円
一戸建て:20万円〜50万円以上も
※買取品が多ければ、実質費用が下がるケースも。
3. 処分にかかる費用を抑えるポイント
リユース可能なものは寄付・譲渡・売却を検討する
自治体回収と民間業者をうまく使い分ける
家族や知人と協力して仕分け・搬出作業を分担する
複数の遺品整理業者から見積もりを取り、比較する
4. 注意すべき点
法律に基づき適切に処分する(不法投棄に注意)
個人情報が記載された書類や写真はシュレッダーや焼却処分を
仏具や位牌、神棚などはお寺や神社で供養後に処分する
解体が必要な大型家具は事前に業者に相談
まとめ
遺品整理で発生する不要品の処分には、手間と費用の両方がかかります。ですが、物の種類や状態に応じて適切な方法を選び、必要に応じて業者の力を借りることで、スムーズに、そして丁寧に整理を進めることが可能です。
大切なのは、「捨てる」だけでなく、「感謝の気持ち」をもって送り出すという心のあり方。故人が大切にしていた物に敬意を払いながら、後悔のない遺品整理を行っていきましょう。