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ごみ屋敷の相続は慎重に!相続放棄しても片付ける責任があります

ごみ屋敷を相続することになったら、あなたはどうしますか?ごみ屋敷とはいうものの、建物や現金などプラスの財産もあるはずです。ただ、ある意味、ごみも相続しなければならないわけですから、これを片付けることを考えると「相続放棄」という選択肢も考えたくなるはずです。

 

ごみ屋敷の相続は慎重に!

もしも、ごみで埋め尽くされた家を相続することになった場合は、たとえプラスの財産が多くあることがわかっていても、慎重に考える必要があります。

 

近隣住民から損害賠償を請求されるかもしれません

 

ごみがためこまれている状態になっているということは、これまでに長い間、近隣の人たちに迷惑をかけつづけていたということです。ごみ屋敷を相続するということは、近隣住民にかけつづけた迷惑まで相続することと変わりませんから、損害賠償を請求されることも十分に考えられます。

 

もし、ごみ屋敷を相続したら、損害賠償を求められることを避けるためにごみを片付ける必要があるでしょう。プラスの財産を相続するために、遺品を整理する必要もあるでしょうから、当然のことです。

 

ごみ屋敷をそのままにしていると、近くにある不動産の価値は下がります。賃貸物件を探している人が、近隣にごみ屋敷がある物件をわざわざ選ぶでしょうか?賃貸物件は借り手が見つからず、持ち家は売却して引っ越そうにも買い手も見つからない。これでは、損害賠償を請求されるのも時間の問題でしょう。

 

ごみを放置しつづければ、害虫、害獣が繁殖し、近隣の家にまで、その影響が及ぶことがあります。火事を恐れている住人もいるはずです。これらはすべて、損害賠償請求へとつながる可能性がある、住民にとっても、相続する人間にとっても、非常に大きなリスクです。

 

近年は、ごみ屋敷に関する条例を制定する自治体も増えてきています。あまり何も考えずにごみ屋敷を相続してしまうと、自分の首を自分で絞めることになりかねません。プラスの財産をあてこんでごみ屋敷を相続したものの、片付けに数百万単位のお金がかかることがわかり、自治体の指導や命令を無視しつづけ、建物を放置してしまったとしましょう。最終的に行政代執行ということになると、結局は自治体からその費用を請求されることになります。実際は、行政代執行までいくことはまれですが、ごみ屋敷を相続し、大して片付けないまま放置することはリスク以外の何物でもありません。

 

ごみ屋敷を相続放棄する

 

ごみ屋敷のような取り扱いの難しい財産については、相続を放棄することも考えましょう。相続放棄はマイナスの財産が多いときによく使われる方法で、メリットもあれば、デメリットもあります。

 

相続放棄のメリット

 

相続を放棄すれば、当然ながら故人の負債を相続することはないので、これを返済する必要もありません。ごみ屋敷とともに借金まで相続するのでは、建物自体にまだ価値があったとしても、しっかり計算してみないと相続財産がプラスなのかマイナスなのかわかりません。

 

相続財産がプラスになる場合でも、相続税を支払う必要があるときは、やはりしっかり計算をして、マイナスになるのであれば、相続を放棄することを考えたほうがいいでしょう。ごみ屋敷の片付けには、先ほども触れたとおり、数百万円単位のお金がかかることもありますから、プラスの財産が一気にマイナスになることも十分にあり得ます。

 

相続放棄のデメリット

 

相続放棄にはデメリットもあります。

相続を放棄してしまうのですから、当然のことながら、ごみ屋敷や借金以外のプラスの財産も相続することはできません。

 

現金や金融資産があったとしても、何も手に入れることはできないので、やはり相続の際はしっかり考える必要があります。

 

ただし、相続手続きの前に遺品などの財産を処分すると、相続をするとみなされる可能性があるため気をつけなければなりません。これを単純承認といいます。そのため、正式に相続人が決まるまでは、ごみ以外はそのままにしておくのが得策です。

 

ただ、相続を放棄すると、とくに複数の相続人がいる場合に問題が発生することがあります。相続を放棄するということは、次の相続人にその順番が回ることを意味します。相続した人がごみ屋敷を片付けるわけですから負担も大きく、相続人からは不平や不満が出ることも考えられます。親族間のトラブルを避けるためには、話し合いにより処分費用を分担するなどの調整も必要です。

 

相続放棄しても片付ける責任は残る

 

相続放棄をしても、実はその時点ではまだごみ屋敷を片付ける責任は残っています。相続を放棄しても、相続人が決まるまでの間、ごみ屋敷を管理する責任は残ったままになります。次の順位にいる人がごみ屋敷を相続することを決めれば、その段階で管理責任はなくなります。しかし、前の順位の人が放棄するような財産ですから、次の順位の人がかんたんに相続するようなことはほぼありません。管理責任から逃れるためには、相続財産管理人を選任する必要があります。

 

相続財産管理人に管理責任を移す

 

相続人が決まらない限り、相続放棄をしたとしても、ごみ屋敷の管理責任は残ります。そのため、相続人が決まるまでの間に自治体からごみ屋敷のごみを撤去するよう指導されたり命令を受けたりした場合は、相続を放棄した人間が対応しなければなりません。

 

相続放棄したのに、いつまでも責任を持たなければならないのではたいへんです。ごみ屋敷の管理責任から逃れるためには、相続財産管理人を選任し、管理責任を移管する必要があります。

 

相続財産管理人は、被相続人が残したプラス・マイナスの財産を清算する役割を果たします。相続財産管理人の選任は、家庭裁判所に申し立てます。相続財産管理人が選任され、財産が清算されるまでには、通常、1年以上の歳月を要し、予納金を含め、多額のお金が必要です。

 

相続財産管理人の選任を望む場合は、まずは相続税や相続手続きに詳しい弁護士や司法書士に相談することになります。

 

ごみ屋敷・相続と放棄を決断する基準

ごみ屋敷を相続する場合は、今後、ごみ屋敷をしっかり管理しなければなりません。管理することが難しいのであれば、相続の放棄を考える必要があります。

 

では、相続と放棄を決断する基準はどこにあるのでしょうか?これは皆様もおわかりのとおり、財産を精査してプラスになれば相続、マイナスになれば放棄すると考えればいいでしょう。

 

相続を放棄する場合は、相続の事実を認識した日から数えて3ヶ月以内に手続きしなければならないため、早く行動する必要があります。財産の調査には一定の時間がかかります。先ほども触れましたが、調査の際に遺品を処分するなどしてしまうと、相続放棄できなくなってしまうことがあるので注意が必要です。財産を調査する際も、相続に詳しい弁護士や司法書士に相談します。

 

プラスの遺産とマイナスの遺産

 

ごみ屋敷を相続する場合、遺産は以下のようなプラスの遺産とマイナスの遺産に分類されます。どちらも専門家に依頼して正確な額を出してもらう必要があります。

 

プラスの遺産

 

プラスの遺産には、建物、現金や預貯金、有価証券、生命保険、自動車、貴金属、美術品などが含まれます。高額な品はプラスの遺産として考えていいでしょう。お金に換えられるけれども大した額にならない品は、遺産には含まれません。

マイナスの遺産

 

ごみ屋敷で特徴的なマイナスの遺産は「ごみの処分費用」です。そのほかに、ローンの残りや借金などがマイナスの遺産にカウントされます。

 

ごみの処分費用は、ごみ屋敷の規模や状態、ごみの量により、数十万円から数百万円とまちまちです。ごみ屋敷のごみを自力で処分することは不可能なので、専門の業者に依頼する必要があります。

 

TSUNAGUでは、以下の料金体系でごみ屋敷の片付け作業を請け負っておりますが、正確な金額は現場を訪問してみないと出すことができません。

間取り

料金

作業時間

1K

33,000円

1~2時間

1LDK

68,000円

2~3時間

2LDK

101,000円

3~5時間

3LDK

156,000円

4~6時間

4LDK

201,000円

5~7時間

5LDK

251,000円

1~2日

 

ごみ屋敷の片付けはかなり特殊な作業です。ごみの量も多いため、必ず業者を呼び、現場で見積もりを出してもらってください。できれば複数の業者に見積もりを依頼して、作業内容と金額を比較して決めることをおすすめします。相場が見えてきますし、業者と会って話せるので、その対応から判断することも可能です。

 

TSUNAGUでは、遺品の買取、特殊清掃、解体業者や不動産業者の紹介など、ごみ屋敷の片付けに関連するサービスも提供しています。中国地方でごみ屋敷の取り扱いにお悩みの方は、ぜひご相談ください。

 

財産を調査するときに片付けてもいい

 

相続するにしても放棄するにしても、財産を調査する必要がありますが、その際に触れてもいい物は限られます。

 

すでにご紹介した「プラスの遺産」と「マイナスの遺産」については当然、整理や処分をすると「単純承認した」とされてしまうため、専門家の指示に従いましょう。

 

片付けてもいい物は、完全に資産価値がないと判断できる物だけです。ごみ屋敷のごみは、放置しても近隣に迷惑をかけるだけなので、お金はかかりますができれば片付けてしまったほうがいいでしょう。

 

アルバム、手紙、思い出の品など、資産価値がなく形見になるような物なら、問題なく持ち出せます。家電製品なども持ち出せる可能性はありますが、事前に専門家に相談してからにしましょう。

 

まとめ

 

ごみ屋敷の相続についてお話ししました。ごみ屋敷を相続することになるなんて、現実的ではないとお考えかもしれませんが、高齢や健康問題など、さまざまな理由で家を片付けられない人が増えているので、誰にとっても「絶対にない」とは言えないことです。ごみ屋敷のごみの処分には莫大なお金がかかることもあるので、安易に相続することは避け、専門家に相談してから決心することがとても大切です。

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