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ごみ屋敷はみんなの問題・ごみ出しが難しい高齢者の支援制度について

片付けられないことだけが原因でごみ屋敷が形成されるわけではありません。精神的な問題が原因と考えられる方、また精神的には問題がなくても、高齢でごみ出しが難しいことが原因で、ごみをためこんでしまう方もいます。ごみ屋敷の住人の多くは60代より上の年代です。高齢化社会の進行は、ごみ屋敷という思わぬ形で、私たちの暮らしに影を落としています。

 

ごみ屋敷の住人の多くは高齢者

 

ごみ屋敷の住人の年齢層に関するデータはあまりありません。平成26年と、少し古いデータではあるものの、大阪市のデータを参考にすると、ごみ屋敷の原因者(住人)は、回答数全体の約62%が60代以上の年代に属していました。

 

高齢者の場合、健康であったとしてもだんだんと足腰が衰えていき、近い将来、ごみ出しが難しくなる人が増えてくることも想像に難くありません。当然のことながら、認知症を含むさまざまな病気を患う人は、歳をとるごとに増えていきます。ごみ屋敷の問題は、とくにテレビでは「変わった住人」という面がクローズアップされ、ほかにもあるさまざまな原因が一般的に認知されていないのが現状です。ごみ屋敷と高齢化、つまり、誰もがごみ屋敷の住人になりかねないことを、私たちはもっと真剣に考える必要があるのです。

ごみ屋敷症候群

高齢者のなかでも、とくにごみ屋敷の住民になりやすいのは独居高齢者です。日常的に家族や近隣住民と交流することの少ない独居高齢者が、家に閉じこもる生活を続けると、だんだんと歩くことも難しい状態になっていきます。歩くことが難しくなると、当然のことながら、ごみステーションまで歩いてごみを出すことも難しくなります。この状況になると、屋内にごみがたまっていくことは当然の流れです。このような状態のことを、医学的に「老年期隠遁(いんとん)症候群」、またの名を「ディオゲネス症候群」、俗に「ごみ屋敷症候群」といいます。

ごみ屋敷の形成には、少なからず心の病が関わっていると言われることもありますが、高齢者の場合、認知症を患っている割合は比較的高いものの、心の病がバックグラウンドにない方でもごみ屋敷症候群になることがあるようです。

(参考:プライムオンライン編集部 https://www.fnn.jp/articles/-/295332

 

高齢者の家がごみ屋敷になることを防ぐ対策

 

人口の高齢化が進むことで、このように誰もがごみ屋敷の住人になり得ることを理解しなければならない、そんな時代になりました。独居高齢者のごみ屋敷が増えていることは、今を生きる若い世代の人たちが高齢になったときには、もっと深刻な問題になっているかもしれないことを心に留めておく必要があります。そんな対策として、現在、多くの自治体が取り組んでいるのが「高齢者ごみ出し支援制度」です。

 

高齢者ごみ出し支援制度

 

高齢者ごみ出し支援制度は、元々は2019年に日本政府が掲げた方針です。実際には自治体や公共団体などにより運営されています。国からも予算が割かれますが、残念ながらすべてというわけではなく、自治体がかかった費用の50%を負担しなければなりません。そのため、十分な人手や予算を確保できない自治体もあり、課題とされています。

高齢者ごみ出し支援制度で支援の対象になるのは、制度を運営する自治体が「支援が必要」と判断した人です。そのため、高齢者だけではなく、障がい認定されている方や介護が必要とされている方なども制度を利用できることがあります。

 

支援内容

 

高齢者ごみ出し支援制度では、自治体の通常収集日に、ごみを分別して出す手助けをしてくれます。支援の形も自治体により異なり、自らごみを分別することが可能な方は、ごみを袋に詰めて、ステーションではなく、玄関先で収集する形にしている自治体もあるようです。

 

定期的に高齢者の自宅を訪れることになるため、家のごみ屋敷化を防ぐと同時に、孤独死を防ぐ対策としても効果的です。ごみ屋敷と孤独死の問題は、密接にリンクする根深い問題です。この高齢者ごみ支援制度を取り入れる自治体がさらに増えることで、問題解決への道は開けるのではないでしょうか。

 

若い人でも他人事ではないごみ屋敷

 

ご紹介したように、心の病を患ったことのない高齢者が、老いから体を動かすことが難しくなり、家にごみをためこんでしまうことが増えています。これは、10年後、20年後、30年後に高齢者となる若い年代の人にとっても深刻な問題です。

 

しかし、ごみ出しを支援する制度が今よりももっと充実すれば、日本社会にはびこるごみ屋敷や孤独死の問題を解決する糸口につながることはまちがいないでしょう。

 

まとめ

 

高齢になれば、誰にもごみ屋敷の住人になるリスクがあります。ごみの中に埋もれながら、孤独のうちに亡くなることなど誰も望んでいません。支援の手が、もっとたくさんの人に届くようになれば、ごみ屋敷問題の解決は近づきます。そのためには、もっと多くの人が、問題解決の重要性について認識する必要があるでしょう。

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