遺品整理を、遺品の仕分けやさまざまな手続きも含めてサポートしてくれる遺品整理業者。遺品整理業を行うに当たり、何か必要な資格や許可はあるのでしょうか？この記事では、優良業者を見極めるポイントでもある資格や許可について説明しています。業者にサポートを依頼して遺品整理を進めようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

遺品整理をサポートする業者に必要な資格

 

どんな仕事をするにしても、「安心」や「信頼」は必要なことですが、遺品整理という相続にも関係するとてもデリケートな作業をサポートする業者には、さらにこれらが重要な要素であることは間違いありません。サポートを依頼する側にとって、この安心や信頼の指標として参考になるのが資格や許可です。優良業者なら必ず所有すべき資格や許可についてご説明します。

 

古物商許可証

 

古物商許可証は、中古品を売買する業者が必ず得ている必要がある許可です。遺品整理では、価値があり、十分に使えるけれども不要な物品も一定数出ますから、これらを買い取って再販するために、遺品整理業者は古物商許可を必ず持っていなければなりません。

 

遺品整理士

 

遺品整理士は、遺品整理に関連するあらゆる分野にわたる作業や手続きについてよく知る、いわば遺品整理の専門家です。

 

一般財団法人である「遺品整理士認定協会」による民間資格です。遺品整理をサポートする業者には、遺品の仕分けや取り扱い、売買の方法に加え、相続にかかわる手続き、葬儀にかかわる知識、ご遺族と接する際のマナーなど、広い分野にわたる知識が求められます。先に触れたとおり、遺品整理業者のニーズは高まっているのですが、悪質な業者による被害も増えており、これをなくすことは業界にとって大きな課題でした。

 

遺品整理業という業種自体、長い歴史があるわけではないので、業界としては、一般ユーザーが安心して業者を選べるよう、何らかのわかりやすい「優良業者の目印」を作ることにより、業界全体の信頼性、そして健全化を図る必要があったのです。その目印が遺品整理士の資格です。

 

遺品整理士は、適切な遺品整理のやり方や知識が備わるまさに遺品整理のプロフェッショナルですから、当然、作業を依頼する側はその存在があることにより安心できます。

 

遺品整理士はあくまで民間資格であり、これがなければ遺品整理を業務として行えないわけではありません。しかし、規程の講習を受け、2年ごとに更新する必要がある資格を取得しているということは、間違いなく有力な判断ポイントになります。

 

一般廃棄物収集運搬許可証

 

一般廃棄物収集運搬許可証は、一般家庭から排出される廃棄物を収集して処分するために必要なものです。自治体が許認可を担当しています。街中で「一般廃棄物収集運搬業」と書かれた車が走っているのを見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか？

 

一般廃棄物収集運搬許可のほかに産業廃棄物収集運搬許可もあります。こちらは事業所から排出される廃棄物を収集して処分するために必要な許可です。これを取得しているだけでは、一般家庭からの廃棄物を収集できません。

 

・委託されていれば問題なし

一般家庭から排出される廃棄物を収集できるのは本来、この一般廃棄物収集運搬許可を得ている業者ですが、実は自治体が新たに許可を出すことはまれです。

 

一般廃棄物収集運搬許可を得ている業者自体、その数がかぎられています。すなわち、すべての遺品整理業者が一般廃棄物収集運搬許可を得ているわけではありません。

 

この許可がなくても、一般廃棄物収集運搬許可を得ている業者から「委託」されている業者であれば、一般家庭からの廃棄物を収集・運搬して処分することが可能です。

 

産業廃棄物収集運搬許可業者でも、委託されていれば一般家庭から出る廃棄物を収集できるので、業者を選ぶ際は「委託されているかどうか」必ず確認しましょう。

 

許可も資格もない業者を選ぶ理由はない

 

買取や再販を行わないのであれば古物商許可は必要ありませんが、それでは遺品整理をスムーズに進めることなど不可能です。

 

遺品整理士の資格がなくても遺品整理の業務を行うことは可能ですが、知識なくしてスムーズにその業務を行えるでしょうか？

 

少子高齢化の影響もあり遺品整理業者のニーズはとても高まっていて、業者の数も増えているのですが、それに伴い必要な許可を得ずに仕事を請け負っている「違法業者」も増えています。安い料金を目玉に、派手な宣伝をしている業者も増えているようです。

 

ただ、遺品整理という人の心情がかかわる仕事を行う業者に大切なのは派手な宣伝ではありません。大切なのは分野の知識と経験、そして現場作業から得られたノウハウです。

 

ここでご紹介した資格や許可は、これらを見極めるためにとても有効です。つまり、許可や資格を持たない業者を選ぶ理由などありません。

 

まとめ

 

遺品整理の優良業者とは、古物商許可を得ている、遺品整理士が常駐している業者です。近い将来、遺品整理を考えている方は、TSUNAGUまでご相談ください。