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遺影を処分する方法・もっとも納得できる方法で処分することが大切です

遺影を処分する方法・もっとも納得できる方法で処分することが大切です

葬儀の際に飾る遺影。葬儀が終わったら、しばらくは処分せずに保管するのが普通ですが、そのあとはどうすればいいのか疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、遺影の取り扱いについて、処分方法も含めてかんたんに解説しています。遺影の取り扱いにお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

 

遺影を飾る期間

 

遺影を処分する方法・もっとも納得できる方法で処分することが大切です

 

遺影は、葬儀の際、参列者が故人のことをしのぶために飾られる物です。葬儀が終わったあと、遺影の取り扱いに悩まれる方は多くいらっしゃいますが、とくにルールがあるわけではなく、飾る、飾らない、の判断も自由です。

 

実際、代々のご先祖様の遺影を飾られている家もあります。しかし、あとで改めて紹介しますが、四十九日などの法事に合わせて遺影の取り扱いについて考える方が多いようです。

 

遺影の供養について

 

 

遺影は、葬儀のときに飾られることもあり、処分の際も供養する必要があるのではないかと考える方が多いようです。

 

実は、多くの場合、遺影と宗教は関係ありません。単に葬儀の際に飾られるというだけの話です。そのため、供養が必要なわけではありません。

 

現在は、遺影として写真が使われていますが、葬儀に遺影が使われるようになったのは江戸時代のことで、当然のことながら、その頃の遺影は肖像画でした。当時の役者など、著名人の葬儀で使われたことに端を発するようですが、この頃も、そして今も、遺影は葬儀の演出に使われるということは変わらないのではないでしょうか。参列者が故人のことを思いやすいよう、仏壇や神徒壇の近くに飾られる写真が遺影だと考えればいいでしょう。

 

しかし、この遺影を飾る習慣が、長い間、この国に根付いていることもまた事実です。日本は、近代化とともに、今に至るまでに数々の戦争や災害を経験してきました。とくに大戦後は、戦に赴いたまま生死もわからず、戻ることのなかった若者も多くいたそうです。遺族は、戻ることのなかった若者のことを思い、故人の写真を飾りました。やはりこのような歴史を考えると、遺影を処分することは難しいと考えてしまいます。ただ、実際に供養しなければならないケースは限られます。

 

遺影を供養しなければならないケース

 

遺影を供養しなければならないのは、遺影に開眼供養が行われているケースです。開眼供養は僧侶により行われます。このような遺影を処分する場合は通常、同じお寺に閉眼供養を依頼します。仏壇や仏具、遺品を含めて処分をお考えの場合は、僧侶を家に招き、閉眼供養してもらったほうがいいでしょう。供養はしたいけれども、あまり方法にはこだわらないというのであれば、仏壇や遺品などの合同供養を代行している業者に依頼する方法もあります。

 

遺影を処分する方法

 

 

これまでにお話をしたとおり、遺影を処分することに関して、何か決まり事があるわけではありません。あとはご自身も含め、ご遺族の気持ち次第です。遺影に開眼供養が行われているケースについてはご説明したとおりですが、このように宗教施設に供養を依頼する方法も含め、遺影を適切に処分する方法をご紹介します。

 

宗教施設に供養を依頼して遺影を処分

 

 

宗教施設(寺社)に供養を依頼して遺影を処分する方法です。遺影の開眼供養が行われているか否かを問わず、遺影を供養してもらってから処分します。通常は菩提寺に依頼しますが、今は菩提寺を持たないという方も多いので、その場合は受け入れてくれる宗教施設を探さなければなりません。檀家や知人など、何らかの関係がないと供養を受けてくれない宗教施設は多くあります。ホームページにて閉眼供養とお焚き上げの受付をしている宗教施設もありますし、僧侶を紹介してくれるサービスもあるようです。依頼先が見つからない場合は、インターネットで検索してみるといいでしょう。

 

宗教施設に供養を依頼する場合、遺影だけではなく、仏壇や位牌、遺品などもあわせて供養を依頼するのが一般的です。僧侶に読経してもらい、数万円程度のお布施をします。

 

僧侶に供養してもらったあとの遺影は、それが宗教的に開眼供養された遺影であっても、ただの写真になっているので、ごみとして処分することも可能です。しかし、ほとんどの人は、そのまま宗教施設にお焚き上げを依頼します。

 

宗教施設に供養を依頼する場合の基本的な流れ

 

1.お寺や神社を探す

供養を依頼するお寺や神社を探します。菩提寺がある方は、菩提寺に依頼しましょう。菩提寺がない方は、知人に紹介してもらうか、インターネットで仏壇、遺品などの供養をおこなっている寺社を探してみましょう。

 

2.問い合わせ

遺影を供養してくれそうな寺社が見つかったら、供養の手順について問い合わせてみましょう。寺社により供養の内容は異なるため、証明書の発行など、気になることがある場合は必ず確認してください。近年は、オンラインで葬儀·法要を執り行う寺社もあるぐらいですから、時代の移り変わりを感じます。

 

3.閉眼供養

開眼供養が行われている遺影は、閉眼供養しなければなりません。

 

4.お焚き上げ

供養が終わり、魂が抜けた遺影や仏壇は、お焚き上げにより処分されます。

 

5.供養証明の発行

お焚き上げ後、供養証明が寺社より出されるので受け取ってください。供養証明を発行していない寺社もあります。

 

業者に依頼して遺影を処分

 

業者に依頼して遺影を処分する方法もあります。ここでいう業者とは、供養の仲介をおこなっている業者のことで、葬儀社や遺品整理業者などが該当します。

 

故人の葬儀を執り行った葬儀社に遺影の処分を依頼します。このあとに紹介しますが、遺影は葬儀のあと、四十九日の法要で再び飾ることになるため、多くのご遺族は、この四十九日法要のあとに遺影を処分します。葬儀を依頼する際に、法要のことも同時に依頼しているのであれば、おそらく業者から遺影の処分について話があるはずです。

 

遺影の処分は、遺品整理業者に依頼することも可能です。遺品整理業者は、貴重品や重要書類の探索をはじめとする遺品整理に関連するサービスを幅広く提供している業者のことで、遺影や仏壇、遺品、人形など、気持ち的に処分しづらい物も引き取って、僧侶を介して供養、お焚き上げをおこなっています。通常は、合同供養の形になるので、個別供養を望むのであれば、業者に相談する必要があるでしょう。

 

遺品整理業者に供養を依頼する場合は、遺品整理の作業時がおすすめ

 

寺社に依頼するときにも同じことがいえますが、遺影だけ業者に依頼して処分することは、あまり現実的ではありません。そのため、遺品整理業者に遺影の供養を依頼するのであれば、遺品整理の作業時がおすすめです。仏壇や仏具、そのほかの遺品といっしょに供養とお焚き上げを依頼しましょう。

 

お住まいの自治体の収集サービスで遺影を処分

 

開眼供養された遺影でなければ、遺影には宗教的なつながりはないため、そのままごみとして処分してもかまいません。もちろん、遺影ではない、なんとなく思い出のある写真でも処分を躊躇してしまう人は多いので、やはり、遺影は処分することがかんたんな物ではありません。

 

お住まいの自治体の収集サービスを利用して遺影を処分することは可能ですが、少しでも気持ちに引っかかりを覚えるのであれば、業者に依頼して処分してもらうのがおすすめです。自治体の収集サービスを利用して処分するのは、額縁ぐらいにしておきましょう。

 

遺影を処分する時期

 

葬儀で飾った遺影を処分するのに適した時期は3つ。「法要後の時期」「遺品整理の時期」「生活の節目」です。

 

 

法要後の時期(四十九日など)

 

四十九日の法要後に遺影を処分するのは、かなり一般的です。仏教では四十九日まで、故人は現世にいるとされていますから、四十九日の法要後に後飾り祭壇や遺影を処分することが多いようです。ただ、葬儀の習慣は地方·地域、また宗教により大きく異なるので、もっともふさわしいタイミングで処分することを心がけましょう。その後の法事で遺影を使用することもあるようなので、その場合は遺影を保管することになります。

 

遺品整理の時期

 

遺品整理をするときに、仏壇や仏具などとあわせて遺影を処分します。ご両親がすでに亡くなられていて、実家を空き家のままにしている方もいらっしゃると思いますが、いつかはこのようなご実家も片付けなければなりません。空き家の片付けともなると、ご遺族だけで作業をするのはたいへんなので、遺品整理業者を呼ぶタイミングで、遺影の処分も依頼するといいでしょう。遺品の扱いに慣れている遺品整理業者を利用すれば、遺影だけではなく、仏壇や仏具、思い出の品など、処分しづらい物でも心にわだかまりを感じることなく、処分することが可能です。

 

生活の節目

 

転勤や結婚など、生活の節目には引っ越しや物の処分がともなうものです。また、家の建て替えなども、処分しづらい物の処分に適した時期です。遺影や仏壇などは、このような生活の節目が来たら処分することを検討してもいいでしょう。遺品整理の時期と同じように、寺社や業者に依頼することで、適切な形でこれらを処分することが可能です。

 

遺影を保管する

 

ここまでは、遺影を処分することを前提にお話をしてきましたが、ここからは、遺影を保管することに焦点を当ててお話をしていきます。遺影を処分しづらいのであれば、むりに処分するのではなく、デジタルデータとして保管したり飾ったりすることを考えてもいいでしょう。

 

デジタルデータとして保管する

 

スキャナを使えば、遺影をかんたんにデジタルデータとしてパソコンやスマホに保存することが可能です。デジタルデータにしておけば、また必要になったときにすぐプリントアウトできます。今のスマホは高機能ですから、画像もたくさん保管できますし、編集からプリントアウトまで、手軽に行うことが可能です。

 

パソコンやスマホの扱いが苦手な方は、遺影を持って写真店に行くと、デジタルデータに変換してSDカードなどの記憶デバイスに保存してくれます。デジタルデータを使って、アクセサリーを作るサービスもあるようです。デジタルデータにすれば、遺影を処分することもそれほど気にならないのではないでしょうか。

 

遺影を飾る

 

遺影は、そのまま飾ってもよいのですが、デジタルデータにすれば大きさも自在に変えられるのでさらに飾りやすくなります。遺影のサイズを小さくしてプリントアウトすれば、小さなフォトフレームに入れられるので、仏間や床の間がない家でも飾りやすいのではないでしょうか。デジタルフォトフレームを使えば、デジタルデータのまま遺影を飾ることも可能です。

 

ただし、家に仏壇がある方は、仏壇の中に遺影を飾ってはいけません。仏壇はご本尊ですから、亡くなられた方は、ご本尊のそばに置いてあげることになります。すなわち、仏壇のそばに遺影を飾らなければなりません。同様に、仏壇の上に遺影を飾ると、ご本尊を見下ろすことになってしまい、あまりよくありません。

 

どうしても遺影の処分を決断できないときは?

 

 

遺影は、ご紹介したようにデジタルデータとして残せます。多くのご遺族の方は、デジタルデータに残すことで、罪悪感を覚えることはありません。しかし、大きいとはいえ写真ですから、やはり遺影の処分を決断できないのであれば、それほど保管が難しいわけではないので、供養をしてもらったうえで、手元に置いておくこともひとつの考え方です。供養をしておけば、その時点で遺影はただの写真になることはご説明したとおりです。遺影を思い出として残すにしても、供養をしておけば、ご自身の気持ちもしずめられるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

まとめ

 

遺影は、仏壇や仏具の近くに飾るため、宗教とつながりがあると考えてしまいがちですが、実際は無関係です。すでに開眼供養されている遺影の場合は閉眼供養が必要ですが、そうでなければ、自治体の通常収集で処分することも可能です。しかし、亡くなられた方のことを思うとそれはできないという方が多いこともまた事実です。

 

四十九日のあとなど、法要のあとは、遺影の処分を葬儀社に依頼しやすいタイミングです。長く保管していた遺影を処分する場合は、菩提寺に相談するか、遺品整理のタイミングで遺品整理業者に相談することをおすすめします。近いうちに仏壇や遺影を含め、中国地方で遺品の整理を予定されている方は、TSUNAGUにご相談ください。

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