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四十九日は気持ちだけではなく遺品を整理するのに適したタイミングです
四十九日は、仏教において故人が俗に言う「あの世」に旅立つ日とされています。四十九日は、故人への思いや気持ちを整理するのによいタイミングだと言われますが、遺品整理を始めるよいタイミングでもあります。
四十九日は亡くなった人が仏様になる日
仏教では、亡くなった人は死から数えて７日ごとに生前の行いに関する裁判のようなものが行われます。その７回目の裁判のようなもの、つまり49日目に行われる最後の審判が、天上（極楽浄土）へ行くことを決める審判になるというわけです。すなわち、四十九日とは故人が仏様になる日です。
四十九日はこのように故人にとって大きな節目となる日です。だからこそ、四十九日の法要は重要だとされています。もちろん、ご遺族にとってもとても重要な節目になるので、仏教徒で四十九日の法要を行わない人はあまりいないのではないでしょうか。
四十九日が気持ちを整理するのに適したタイミングな理由
宗教的にも大きな節目である四十九日は、人の気持ちを整理するのにも適したタイミングだと言っていいでしょう。四十九日の法要で故人を「仏様」として見送ると同時に、「喪」というひとつの節目が終わります。四十九日はこれから普段の生活に戻るタイミングです。すなわち、気持ちを整理するのにもよいタイミングなのです。
もちろん、人の心ですからそうかんたんに整理できるわけではありません。最愛の人が亡くなれば、心が癒えるまでにそれ相応の時間がかかるでしょう。法要が終わり家に戻ると、故人との思い出がよみがえり悲しくなってしまうことは多くの人が経験することです。
しかし、それでも人は自分の人生を生きなければなりません。そのためには、四十九日はやはりよいタイミングなのではないでしょうか。
四十九日は心が不安定になるタイミングかもしれませんが、それでも多くの人が大切な人がいなくなった新しい日常への一歩を踏み出しています。ゆっくりでもいいので、前向きになれるような気持ちの整理方法を自分なりに考えてみてください。同じ思いをしたことがある人に相談してみるのもよいアイデアです。
気持ちを整理するためのアイデア
四十九日のタイミングで気持ちを整理しようと思っても、人の心はそれぞれ違いますから、どんな方法が自分にあっているかなど事前にわかるはずもありません。
しかし、故人への思いは、故人をしのび、故人と過ごした年月を振り返ることなく整理できるものではありません。
ここからは、あくまでアイデアではありますが、気持ちを整理するためにできることを紹介します。
家族や親戚と思い出を語り合う
家族や親戚など故人と親しかった人たちといっしょに、思い出を語り合ってみてはいかがでしょうか。たとえば、旅行、正月など、みんなが集まったときの写真などを整理して、そのときのことをみんなで語り合ってみましょう。ひとりで思い出を振り返るのではなく、誰かと思い出を共有することに意味があります。ひとりで思い出を振り返るだけだと、悲しみだけがこみ上げてきて逆効果になるかもしれません。
四十九日の法要のあとの会食では、故人との思い出を語り合うことが多いと思いますが、四十九日を前に写真を整理しておくことは、意外に大切なことなのかもしれませんね。
故人に手紙を書いてみる
故人に手紙を書いてみる…実際に、大切な人に思いが届くわけではありませんが、気持ちを整理するという意味ではとても有意義なことです。
故人に伝えられなかった思いは、おそらく誰しもにあるはずです。そんな思いを手紙という形にまとめることで、自分の気持ちを整理することができます。
しかし、これもあくまであなた次第です。ただ悲しくなってしまうなら手紙を書いてもしかたありません。手紙という形が難しいなら、日記やメモのようなものでもいいでしょう。
気持ちの整理になる遺品整理
四十九日は気持ちの整理をするのによいタイミングだというお話をしてきました。宗教的に大切な節目である四十九日は、のこされた人たちが新しい日常に向かうためにも大切な節目なのです。
気持ちを整理するアイデアとして写真を整理することを挙げましたが、同様に故人の遺品整理を始めることも気持ちの整理につながります。多くの人が四十九日の法要が済んだタイミングで遺品整理を始めています。
遺品整理を始めるのに適したタイミング
これはよく言われることですが、遺品整理を始めるのに最適なタイミングというものはありません。亡くなられたときの状況はみんな違います。たとえば、故人が持ち家に住んでいたのであれば、それほど整理を急ぐ必要はないでしょう。一方、故人が賃貸物件に住んでいたのであれば契約のことがありますから、整理を急ぐ必要があります。故人が孤独死された場合も、速やかに行動しなければならないでしょう。
人が亡くなったあと、遺族は葬儀や役所の手続きなどに追われますから、遺品整理をしようとしてもできないのが実情です。
この点で四十九日は、葬儀を含め、一連の法要で重要な節目となるもので、その後の法要（たとえば納骨など）までに間が開きます。そのため、多くの人がこのタイミングで遺品整理を始めます。
遺品整理では何をする
ここでいう遺品整理は、あくまで気持ちを整理するための遺品整理です。
遺品整理には、広い意味では相続に関する書類や貴重品等を探すことも含まれます。これももちろん大切なことで、相続税の納付が必要であるか不要であるかにかかわらず、相続が発生することを知ってから10ヶ月以内には終わらさなければいけないことです。
アルバムの写真を整理するように、故人との思い出が詰まった「もの」を整理することは故人との時間を振り返ることになります。そんな思い出の「もの」から、形見や形見分けする品を選んでもいいでしょう。思い出が詰まった「もの」を振り返ることで心の支えにすることが、ここでいう遺品整理の目的です。
どうしても遺品整理を進められないときは
思い出の写真を見返しているときと同じように、遺品を整理していると故人とのさまざまな時間が思いだされて悲しくなってしまうことがあるかもしれません。もしも、そんな状態が長くつづき、整理を進められないようなら無理をする必要はありません。気持ちの整理が目的の遺品整理ですから、急がなければならない理由がないのであれば急ぐ必要などないのです。
遺品整理を進められるか不安な人は、故人の思い入れが大きかったものではなく、雑貨など心に影響の少ないものから整理することをおすすめします。
こちらも参考にご覧くださいませ。
遺品を分類するコツ
整理を始める前に、ご遺族でしっかり話し合いをして、のこすものと捨てるものをしっかり決めておくと、迷わずに作業を進められます。人により大切だと感じるものは違うので、このあたりの考えを統一しておくことはとても重要です。こういう話し合いの場をつくることは、悲しみを忘れるためにも大きな意味があります。
のこすか捨てるか判断が難しいものは、しばらく「保留」してもかまいません。
捨てたくない人がいる場合はどうする
あなたを含め、ご遺族のなかに故人の持ち物を捨てたくないという人がいたとしましょう。遺品が大切であることは当然としても、将来的にすべての遺品をとっておくことは不可能です。いずれは処分しなければならないので、難しい問題ではありますが、やはり最終的には考えを統一するしかありません。
四十九日前後にやることはたくさんあります
この記事では気持ちを整理するために遺品整理をすることを提案していますが、これ以外にも四十九日前後にご遺族がやらなければならないことはたくさんあります。
たとえば、仏壇がない場合は仏壇や本位牌を準備しなければなりません。これらは四十九日の法要までに準備することが望ましいとされています。
四十九日を過ぎたら香典返しとそれに添える礼状も準備します。
とはいえ、今は仏壇や仏具を販売している専門店に行けば、必要なもの、やらなければならないことはすべて教えてくれます。高いものを進められることはありますが、事前に予算を伝えておけばそれもないでしょう。香典返しについても、礼状を含めインターネットでオーダーできる時代です。
やることはたくさんあってもなんとかなるものです。
遺品整理のことで困ったら遺品整理業者に相談
気持ちを整理するために遺品整理を始めてみたけれども思うように作業を進められない。こんなときは遺品整理業者に相談してみましょう。
信頼のおける遺品整理業者には、経験豊富な遺品整理士が在籍しています。遺品整理士の資格は作業に必ずしもいるものではありませんが、業界団体が作業のクオリティや業者の信頼性を担保するために設定している資格ですから、当然ながら意味のない資格ではありません。
とくに年配の方のなかには、遺品を外部の人間に触れられることに抵抗感を覚える方が多くいらっしゃいます。しかし、遺品整理業者はそもそも、高齢化や少子化といった問題を抱えた社会のニーズがあったからこそ生まれた業者です。遺品整理士という資格の制定により、業界の信頼感も大きく向上しています。
遺品整理士は、遺品整理のことだけではなく、たとえば法事のことなど関連することにも知識を持つ頼れる人材です。もちろん、遺書等を探す際にも力になってくれます。遺品整理のことで困ったら、遺品整理業者に相談することを考えましょう。
「TSUNAGU」にご相談ください
「TSUNAGU」は、中国地方や九州を中心に広い範囲にネットワークを持つ遺品整理業者です。遺品整理とそれにともなうハウスクリーニング、遺品の買取、不用品の処分などのサービスをワンストップで提供しています。
孤独死などの迅速な対応が必要な状況でも、特殊な作業を含めワンストップで依頼していただけます。お困りの際はぜひ「TSUNAGU」にご連絡ください。
まとめ
四十九日は宗教的にもご遺族的にも大きな節目であり、心が悲しく不安定な状況であったとしても、その気持ちを前に向け、大切な人がいない新たな日常に一歩を踏み出すタイミングです。気持ちの整理には故人の「もの」を整理する遺品整理も有効です。ただし急ぐ必要があるとき以外は、自分のペースで進めることが大切です。どうしても整理を進められなくなったら、経験豊富な遺品整理士が在籍する業者に相談することをおすすめします。
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