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遺品整理の費用は誰が払うべきなのか、専門業者が解説
家族や親類が亡くなったとき、亡くなられた人の私物を誰かが片付ける必要があります。これには相続に関わる貴重品や書類等を探す作業も含まれますが、この作業を一般的に「遺品整理」と呼びます。かつては身内だけで行うことが多かった遺品整理ですが、現在はさまざまな事情から業者に依頼することも増えてきました。
高齢化や少子化により遺品整理のサポートサービスが登場
書き出しで紹介したように、相続に関わる貴重品や書類等を探す作業を含め、亡くなられた人の私物を整理する作業のことを「遺品整理」と言います。整理と言うよりは、私物を仕分けてそれらの扱いを決める作業と言ってもいいかもしれません。遺品整理の最重要課題は相続に関わるものをすべて見つけることであり、したがって、相続税の申告期限前にある程度の余裕をもって終わらせておかなければいけません。
相続税の申告期限は、被相続人が亡くなったことを知った翌日から数えて10ヶ月以内とされています。なんだか微妙な言い回しではありますが、10ヶ月という期間はけっこうあっという間に過ぎてしまうものです。
したがって、あまりゆっくりしているわけにもいきません。亡くなられた人が賃貸に住んでいた場合は、契約のこともあるので迅速に行動する必要があります。
しかし、迅速な行動を難しくしている事情もあります。高齢化や少子化といった社会問題は、この遺品整理にも影響しています。高齢になればなんらかの不調を抱えていて当たり前ですし、少子化により身内が少なければ、その人ひとりでさまざまなことに対応しなければいけないのでたいへんです。
そこで登場したのが遺品整理をサポートするサービスです。
遺品整理のサポートサービスを提供する業者
遺品整理のサポートサービスを提供する業者のことを「遺品整理業者」と呼びます。人口の高齢化の進行が顕著になった2000年代初め頃に登場してきた業者です。
ニーズも増え、業界も一定の規模になりましたが、それと同時に悪徳業者も登場し問題化しました。これにより業界も対応を余儀なくされました。そこで誕生したのが「遺品整理士」という資格です。「遺品整理士認定協会」は2010年に設立されました。遺品整理士はあくまで民間資格ですが、単純に廃棄物を回収する業者とは一線を画すという意味でとても重要な資格であり、利用者にとっては業者を選ぶ指標として機能しています。
遺品整理業者を利用しなければいけないわけではない
遺品整理をするとき、すべての作業を家族や親類でできるのであれば業者を利用する必要はありません。亡くなられた人が遺書を書き、書類や貴重品の保管場所を説明していれば、とくに業者のサービスを利用する必要はないでしょう。
しかし、残念ながら多くの人は遺書など残さずに亡くなってしまうので、残された人は困ってしまいます。
遺品整理士が在籍する遺品整理業者であれば経験やノウハウが豊富なので、利用者はアドバイスを聞きながら作業を進められます。遺品整理の作業には不用品の処分なども含まれますから、そんな作業を一括で依頼できる遺品整理業者を利用することは、利用者にとって必須ではなくても大きなアドバンテージがあることなのです。
孤独死のケースでは業者を利用
人口の高齢化は「孤独死」の増加にも関係していると考えられます。ひとり暮らしの人が誰にも気づかれることなく亡くなるケースです。
孤独死のケースでは、確実に特殊清掃が必要です。通常のハウスクリーニングとは異なる特別な薬品や技術を利用して汚れや悪臭を取り除く清掃方法です。遺品整理業者に相談すれば、特殊清掃と同時に遺品整理の作業を依頼できるので、迅速に動かなければいけない孤独死のケースでは、遺品整理業者を利用することになるでしょう。
遺品整理の費用のお話
遺品整理の費用は状況により異なるので一概に言うことはできません。しかし、多くの業者が家や部屋の間取りを基準に料金を設定しています。
以下は「TSUNAGU」の料金表です。目安として紹介しておきます。
間取り |
スタッフの数 |
料金目安 |
1K |
1人 |
30,000円~ |
1LDK |
2人 |
65,000円~ |
2LDK |
3人 |
98,000円~ |
3LDK |
4人 |
153,000円~ |
4LDK |
5人 |
198,000円~ |
5LDK以上 |
6人 |
248,000円~ |
遺品整理の費用を負担するのは「相続人」
遺品整理の費用を負担することになるのは、基本的に「相続人」です。故人が亡くなられたときの状況、また「相続放棄」などの手続きも絡んでくるのでなかなか難しいことなのですが、相続人に該当する人が遺品を片付けるのが原則です。したがって、遺品整理の費用を負担するのも相続人ということになります。
遺品整理の相談は「TSUNAGU」へ
遺品整理は悲しみなどの不安定な感情の中で行わなければいけない作業なので、ご遺族だけでは限界を感じてしまうことがあるかもしれません。「TSUNAGU」には遺品整理士が常駐しており、遺品整理に関するさまざまな相談を受け付けております。お困りの方はお気軽に「TSUNAGU」にご連絡ください。
まとめ
遺品整理について、そのサービスや費用のことを含めて紹介しました。遺品整理は家族や親類だけでもできる作業ではありますが、相続に関わる重要書類や貴重品等が見つからないとなると、そこで作業は滞ってしまいます。経験やノウハウ豊富な遺品整理業者を利用すれば、遺品整理をスムーズに進めることが可能です。
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