遺品整理遺品整理
生前整理生前整理

遺品整理と特殊清掃の違い・作業内容や料金もあわせて紹介します

遺品整理と特殊清掃は違います。これらを混同している方もいれば、セットで行うものだと考えている方もいらっしゃるようです。遺品整理と特殊清掃は、どちらも亡くなられた方の住居を片付けるという点では共通していますが、遺品整理は貴重品や書類の探索なども含む全般的な片付け作業、特殊清掃は、住居の状況により行う作業と考えるといいでしょう。

 

遺品整理と特殊清掃はまったく別物

 

 

家族などの身近な人が亡くなられたあとは、遺品整理をします。亡くなられた人と、生前から相続のことを話し合っていれば、遺言書や貴重品を探す苦労はほとんどないと思いますが、人は突然亡くなることもありますから、このような場合はノウハウを持つ専門の業者に頼らなければならないこともあります。

 

一方、特殊清掃は、片付けを行う住居が特殊な状況におかれている場合にのみ行う清掃作業のことです。特殊清掃を行うときは、遺品整理もセットで行ったほうがいいことはまちがいありませんが、遺品整理と特殊清掃は、必ずしもセットになっているわけではありません。

 

遺品整理は通常、遺品整理士を中心とした遺品整理業者のスタッフにより作業が行われます。特殊清掃は、遺品整理の前に、必要に応じて行うものだと理解しておけばまちがいありません。多くの業者が両方のサービスを提供しているため、同じ作業だと思ってしまう方が多いのかもしれませんね。

 

遺品整理は片付け

 

 

遺品整理をシンプルに言い表すなら「片付け」です。清掃作業も含まれますが、清掃ではありません。

 

ご家族など身近な人が亡くなり、亡くなられた方の家を「片付ける」作業が遺品整理です。この遺品整理では、金銭的価値のある物品や相続に関する重要書類などを探す作業のほか、家の中にある家電製品や家具、ごみなどを業者がすべて仕分けたうえで回収して処分します。これら家財のなかに中古市場で販売できる製品があれば、業者は買い取ってくれます。

 

依頼者がどのような目的で遺品整理を依頼しているのかにもよりますが、通常は作業する家にある物品をすべて運び出して、何もない状態になるまで片付けます。

 

家をすべて片付けるのは意外に大変

 

亡くなられた方の家には、意外に多くの物があります。タンスがあれば、その中には衣類が入っているでしょうし、台所の収納には、調理器具が入っているはずです。テレビ台の中にはDVDやビデオテープが入れられているかもしれません。押し入れや物置の中にもレジャー用品や使用していない家電製品などがしまわれていることでしょう。

 

遺品整理の際に、こういった物をご遺族だけで分類して処分することは、大変な重労働です。自治体のごみ収集サービスを利用するにしても、すべて分別する必要がありますから、故人の家を片付けることがいかに大変な作業であるかわかっていただけるのではないでしょうか。

 

遺品整理業者に作業を依頼する場合は、「~を探して欲しい」などの要望を伝えて家全体を片付けてもらうことが可能です。遺品整理業者は、貴重品や重要書類がよく隠されている場所のことを知っているので、ご遺族だけでは見つけることができなかった物でも見つけられるかもしれません。

 

遺品整理に含まれるそのほかの作業

 

遺品整理の作業内容には、貴重品や重要書類の探索や片付けのほかに、かんたんな清掃も含まれています。家の内外をざっと掃除するだけですが、このかんたんな清掃(簡易清掃)だけでもかなりきれいになります。

 

 

少々本格的な清掃を望む場合は、オプションのハウスクリーニングを利用するといいでしょう。ハウスクリーニングでは、バスルームやトイレ、キッチンなどの水回りの清掃、エアコンクリーニングなどを依頼することが可能です。一般家庭用の洗剤よりも強力なものを使うので、依頼箇所は見違えるようにきれいになります。

 

特殊清掃は孤独死などの現場の清掃

 

遺品整理が家の全般的な片付け作業であるのに対し、特殊清掃は、特殊な状況の部屋を片付ける前に行う、文字どおり、特殊な清掃のことです。

 

特殊な状況とは、通常のハウスクリーニングでは落とすことのできない汚れや悪臭がある状況のことで、たとえば、孤独死の現場、殺人などの事件現場、ごみ屋敷などは、この特殊な状況にある現場だといえます。

 

孤独死や事件現場では、ご遺体から出た血液や体液などが床材や壁のクロスなどにしみこみ、強烈な悪臭が漂う部屋の中には、害虫や害獣が発生し、誰もが目を背けたくなる状況が広がっています。このような現場をきれいにするには、駆除剤、強力な効果を持つ洗浄剤、専用の機材を使う必要があります。

 

近年、コロナ禍で人の交流が少なくなったこともあり、独居高齢者だけではなく、現役世代の方までが、孤独死する世の中になっています。孤独死の原因も、世相を反映してか、病死以外に自殺が多く、早急な対策が求められています。もちろん、官民挙げて、孤独死への対策が進められていますが、それでも少子高齢化や未婚人口増加などにより、孤独死する人の数は増加の一途をたどるばかりです。

 

 

日頃から外部と関わりを持つことなく単身で暮らす方が孤独死すると、発見までに時間がかかってしまいます。孤独死は誰にとっても身近な問題です。発見が遅れれば遅れるほど、現場の清掃作業は困難を極めるため、誰もが当事者になる可能性があると考え、それぞれが対策を用意しておく必要があるのではないでしょうか。

 

繰り返しになりますが、スタッフであっても目を背けたくなる現場もあるほど凄惨な現場もあり、ゆえに清掃作業も困難なものになります。スタッフは、悪臭が外部に漏れ出ないように締め切った空間で防護服を着用し、完全防備で清掃作業に当たります。最近は特殊清掃がテレビやネットメディアに取り上げられることも増え、この仕事への注目が集まっていることは確かです。しかし、衝撃的な部分だけが切り取られ、特殊清掃という仕事の本質が正しく伝えられているのか、疑わずにはいられません。

 

特殊清掃の作業フロー

 

特殊清掃は、孤独死現場などの警察に連絡する必要がある現場で行うことが多いので、警察の入室許可が出てから作業を行うことになります。作業フローは、現場の状況により異なりますが、おおむね以下のとおりです。

 

1.害虫や害獣の駆除

 

現場に害虫や害獣が発生している場合は、これらが近隣に逃れることがないように現場を締め切った状態で駆除します。

 

2.汚れの除去

 

血液や体液など、ご遺体から漏れ出て床材などにしみついた汚れを、特殊な洗剤や機材を使用して取り除く作業を行います。

 

3.再利用不可能な建材を解体

 

汚れが完全にしみついてしまい除去することが難しい壁や床のクロス、畳などの建材は、交換のために解体して処分します。交換できない箇所は、特殊な薬剤でコーティングして処理する場合もあります。

 

4.消毒·防臭作業

 

特殊清掃が必要な現場の悪臭はなかなか取り除けません。専用の薬剤により、現場全体に消毒と防臭処理を施しますが、一度の作業では悪臭を取り除けないことも多く、その場合は臭いがとれるまで、何回かに分けて作業を行います。

 

5.作業の確認

 

作業がすべて終了したら、依頼者は打ち合わせどおりに作業されているかどうか確認します。

 

特殊清掃をする現場は、家財にも臭いがしみついてしまい取り除くことが難しいため、貴重品や重要書類、形見などを除き、中に置かれていた物の多くは処分することになります。建物の内部にまで汚れが到達している場合は、解体やリノベーションしなければ、完全に汚れを除去することは不可能です。

特殊清掃が必要な場合は遺品整理もセットで

 

特殊清掃が必要な場合は、状況にもよりますが、遺品整理もセットで依頼したほうがいいでしょう。依頼する作業の内容により、作業フローが変わる可能性があります。料金体系も業者により異なりますが、遺品整理と特殊清掃をまとめて依頼すると出費を抑えられる場合があります。詳しくは業者に相談してください。

 

遺品整理の料金

 

TSUNAGUでは、遺品整理の料金を作業現場の間取りで定めています。

 

間取り 料金
1K

30,000円~

1LDK

65,000円~

2LDK

98,000円~

3LDK

153,000円~

4LDK

198,000円~

5LDK以上

248,000円~

 

TSUNAGUの遺品整理には、物の仕分け、貴重品や重要書類の探索、遺品や不用品の買取·収集·処分、合同供養、給湯器や風呂釜の取り外し、簡易清掃の各作業が含まれています。

 

特殊清掃の料金

 

特殊清掃の場合、料金は現場の状況により大きく異なります。そのため、作業別に目安となる料金を挙げておきます。

 

作業

目安となる料金

オゾン脱臭

30,000円~(日)

畳の撤去

3,000円(枚)

害虫駆除

10,000円~

消臭·除菌

10,000円~

汚物撤去

20,000円~

 

以上は、あくまで作業別の料金なので、全体で考えると、作業箇所がせまく、作業に時間がかからない場合は、610万円を目安と考えるといいでしょう。ただし、あくまで目安なので、実際に特殊清掃を依頼する場合は、必ず業者に見積りを依頼してください。

 

遺品整理業者、特殊清掃業者を選ぶ際の注意点

 

残念なことですが、遺品整理業者や特殊清掃業者を名乗る業者のなかには、悪徳業者も含まれています。悪徳業者に作業を依頼してしまうと、高額な料金をとられた挙げ句、いいかげんな作業しか行われず、汚れも臭いも除去されないというトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。遺品を不法投棄されてしまったら、被害者のはずなのに犯罪者として疑われてしまうこともあり得ます。遺品整理や特殊清掃にも相場があります。相場から遠く離れた金額の見積りを出してくるような業者には注意しなければなりません。比較サイトで相見積りを依頼して業者を絞り込み、現場での見積りを依頼するなどの対策も必要です。

 

まとめ

 

まとめ

 

遺品整理と特殊清掃は、関係はあるもののまったく異なる作業です。遺品整理とは、亡くなられた方の住んでいた家を片付ける作業全般のことを指します。特殊清掃とは、孤独死などの特殊な現場を清掃して原状回復する作業のことです。特殊清掃は通常、遺品整理とセットで行います。

遺品整理・生前整理  TSUNAGU(つなぐ)

TSUNAGU(つなぐ)は遺品整理士認定協会より優良事業所として認定を受けています。

遺品整理士の資格を持つスタッフが対応させていただきます。

女性スタッフも在籍。生前整理や特殊清掃といった各種の相談を請け負っております。


通話料無料・ご相談無料0120-279つなぐ-539かぞく

受付:年中無休 8:00~20:00


お見積もり金額に追加料金は一切発生しません。

遺品整理・生前整理について、お気軽にご相談ください。秘密厳守・営業電話は一切いたしません!

トップへ