近年、汚部屋やごみ屋敷などの、ごみや不用品で足の踏み場もない状態になっている部屋の話題をよく耳にしませんか?実際、このような部屋や家は、各地で問題になっています。汚部屋は、その部屋の住人に問題があることはまちがいありませんが、病気が関わっていることもあるため、近くにいる人が気づいてあげることが望まれます。この記事では汚部屋片付けの料金相場を紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。
汚部屋片付けにかかる費用の内訳
汚部屋は、業者に依頼しないと片付けることができません。ごみの山の下になっている床は腐っていることすらあるので非常に危険です。業者が提示しているサービス料金は、人件費とごみの処分費用、そして車両代で構成されています。
人件費
汚部屋の片付け作業にあたるスタッフにかかるお金です。通常、狭い部屋なら1人、部屋が大きくなるごとに2人、3人とスタッフの数は増えます。人件費は、スタッフ1人につき10,000円が相場です。
ごみの処分費用
汚部屋の中にあるごみを運搬し、処分する作業にかかる費用です。処分するごみの量で料金を決めている業者が多いようです。
車両代
汚部屋から出たごみを積み込むための車両にかかる費用です。軽トラック、もしくは2トン車が使われることが多いのですが、業者により所有している車両が異なるので一概にはいえません。
汚部屋片付けの参考料金
参考として、TSUNAGUのごみ屋敷清掃の料金を紹介しておきます。現場の広さ、ごみの量や作業するスタッフの数、作業時間が変われば料金も変わるので、あくまで参考とお考えください。
間取り |
料金 |
作業時間 |
1K |
33,000円~ |
1~2時間 |
1LDK |
68,000円~ |
2~3時間 |
2LDK |
101,000円~ |
3~5時間 |
3LDK |
156,000円~ |
4~6時間 |
4LDK |
201,000円~ |
5~7時間 |
5LDK以上 |
251,000円~ |
1~2日 |
また、汚部屋の場合、原状回復のために特殊清掃やリフォームが必要になることもあります。そうなると、料金はさらに高額になります。
汚部屋を片付ける業者の作業内容
汚部屋の片付けには、「ごみの回収」のほか、「部屋の清掃」「物の仕分け」「不用品の買取」「除菌·脱臭」といった作業が含まれます。
ごみの回収
汚部屋にためこまれた大量のごみや廃品、汚物などを部屋の外に出し、トラックに積み込んで運搬、処分する作業です。必要のない家財も回収することが可能です。
部屋の清掃
汚部屋からごみを取り除いたら、原状回復のために部屋全体の清掃作業を行います。バスルームやトイレ、キッチンなどの水回りや設備の清掃には、別途料金がかかることもあります。
物の仕分け
汚部屋の物を仕分けるのは大変です。汚部屋の住人でさえ貴重品がどこにあるのかわからない状態になっていることもあります。業者の経験豊富なスタッフは、ごみに紛れて存在する貴重品を探すことも可能です。
不用品の買取
汚部屋に置かれていた物でも、中古品としてニーズがある物もあります。このような物に関しては業者が買い取ってくれます。
除菌·脱臭
汚部屋にためこまれているごみの中には生ごみも含まれていることがあり、ゴキブリやネズミが発生することも、こんな状況ではめずらしくありません。当然ながら、嫌な臭いも部屋にしみついてしまいます。特別な除菌·消臭剤を使用して作業を行いますが、それでも完全に臭いを抜くのに何日も作業が必要なこともあります。
汚部屋の片付け業者を選ぶ基準
汚部屋の片付け業者を選ぶ際は、以下の点に注目しましょう。
出張見積りへの対応
汚部屋の状態を見てみないと、正確な見積りを出すことはできません。それなのに出張見積りをしない業者があるとすれば、その業者はずるいことをする気持ちがあると考えてまちがいありません。こういう業者には、口頭での見積りがいかに安くても、作業を依頼しないでください。
料金が明示されている
出張見積りをしなければ正確な見積りを出せないものの、優良業者であれば、目安となる料金をはっきり提示しているはずです。間取り別に料金表が提示されている業者であれば、信頼度は上がります。
許可の有無
一般家庭のごみを回収するには、本来、一般廃棄物収集運搬許可が必要です。ただし、委託されている場合は、産業廃棄物収集運搬許可業者でも一般家庭のごみを回収することは可能です。そのほかに、不用品の買取には古物商許可が必要なので、作業を依頼する前に、業者のホームページなどで許可の有無を確認するようにしましょう。
まとめ
汚部屋の片付けにはお金がかかります。普通のハウスクリーニングではありませんし、そもそもごみの量が多いので、それだけでも料金は上がってしまいます。ごみをため続ければ、ごみの搬出のみならず、水回りの清掃、殺虫剤の散布、除菌·脱臭、場合によっては特殊清掃を行わないと原状回復することができません。汚部屋にしてしまった理由はともかくとして、汚部屋の住人は精神的な問題や病気を抱えていることも少なくないので、近くにいる人が気づいてあげることが何よりも大切です。
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